「世界最北端の熱帯カルスト地形」を楽しめる国頭村のテーマパーク・大石林山で働くマバヒビさん。
仕事が始まって3日目の3月11日、上司の金城さんがこう言いました。
「ハブ取りに行く?オレ食べるけど」
もう一度書きますね。
「ハブ取りに行く?オレ食べるけど」
解説します。
沖縄県民でもびっくりするフレーズです。
ハブを見たことのない沖縄県民も多く、ましてや「食べる」となると、もはやなんだか「スゴい」としか言い様がありません。
金城さんいわく「昔の人は食べてた」らしいです。
それを実践しているのが、まさに金城さんです。いわく「グルクン(和名タカサゴ、沖縄県魚)みたいな味がします」
だったら美味しいだろうと妙に納得してしまいます。これまで数十匹捕獲して食べた経験があるそうです。
そして、ハブ捕りへ
捕獲の時の道具は、傘とゴミ袋だそうです。傘の柄で押さえて、ゴミ袋に入れるそうです。
「ハブはゴミ袋に穴を空けられないんですよ」
例えばですが、
「雨の日にちょっと傘差して玄関先にゴミを出しに行く主婦」と「これからハブを取りに行く金城さん」 は、装備としては同じです。
危ないので、当然捕獲は金城さんが行います。数匹捕獲したそうです。改めてどのように捕獲するのか、方法を再現してもらいました。
その日はハブの他にも、イモリやグッピー、カエルなど、いろいろな動物と出会えたそう。やんばるの自然を満喫しました。
「生きてるよー!」
実は沖縄にワーホリに行くと家族に告げた時、東京との距離的な面もありやはり心配していたそう。
まさに「ハブもいるし」との理由で心配もされました。それでもマバヒビさんは「『生きてるよー』って伝えたいです」と無邪気に満面の笑み。
「生きてるよ」と言い放った表情が、この日一番の笑顔でした。